11.Jul.2025
【夏の備え】水の備蓄は何リットル必要?正しい保存方法と熱中症対策まで徹底解説!

こんにちは、まもるんパンスタッフです♪
真夏の日本は高温多湿。
発汗量が大きくなるため、被災時に最も不足しやすいのが飲料水です。
しかも停電や断水が起きると給水ポンプや浄水設備が停止し、蛇口をひねっても水が出ない状況が長引くことがあります。
だからこそ「水の備蓄」は、防災対策の中でも最優先事項です。
ところが夏は保管環境が過酷で、水の品質劣化や容器の破損リスクが高まります。
この記事では「どれだけ」「どの水を」「どう保管し」「どう回すか」を中心に、夏の備蓄術を紹介します!
1 日あたりの必要量──3 ℓ×日数が基本
内閣府や農林水産省のガイドラインでは、飲料と調理用を合わせて1人1日3ℓが目安とされています。
最低3日分、できれば1週間分を備えると、家族4人なら
・3日分 ➡ 3ℓ×3日×4人=36 ℓ
・7日分 ➡ 3ℓ×7日×4人=84 ℓ
数字だけ見ると「そんなに!?」と驚きますが、2ℓペットボトルなら18本で3日分、42本で1週間分。
床下収納や押し入れ、空きスペースを活用すれば不可能な量ではありません。
飲料水の種類と選び方
① 長期保存水
・賞味期限5〜15年の商品が多く、年1回の見直しで済む。
・直射日光と高温を避けられれば夏場でも品質が落ちにくい。
② 市販のミネラルウォーター
・手に入りやすいが、賞味期限は1〜2年。
・ミネラル分が豊富で災害時の電解質補給にも◎。
③ ウォーターサーバー用ボトル
・12 ℓ入りなど大容量。家族が多い家庭に向く。
・電源がなくてもコックを開けば常温で利用可。
④ 水道水の汲み置き
・コストが安い。
・塩素が残っている水道水なら常温3日、冷蔵10日を目安に使い切る。
ポイント
・ミネラルウォーターは“ローリングストック”で、ふだん飲みながら入れ替える。
・夏季は消費ペースが上がるため、3か月ごとに在庫を棚卸しする。
夏の保管環境とトラブル回避術
温度管理
ペットボトルは高温で樹脂が軟化しやすい。
室温が35 °Cを超える場所は避け、北向きのクローゼットや床下収納を活用。
直射日光の遮断
紫外線が当たると容器劣化と藻の発生を招く。
厚手の段ボールに入れるか遮光カバーを掛ける。
二次利用の導線を決める
期限が近づいたペットボトルは、熱中症対策の持ち歩きや調理用に優先的に消費し、空ボトルは給水車用の容器に再利用。
保管量を確保するコツ
Tip:夏休み前後が買い増しのチャンス
大型連休やお盆前はスーパーでペットボトル特売が多い。セールを利用して年に2回、まとめ買いと入れ替えを行うと家計負担が少ない。
水道水を安全に汲み置く手順
- 熱湯で消毒したポリタンク(食品用)を用意。
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水道水をフチぎりぎりまで満たし空気を抜いて密閉。
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常温保存は最長3日、冷蔵なら10日。過ぎたら掃除や洗車へ回す。
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保管日・使用期限を油性ペンでタンクに記入。
飲料水と“生活用水”を分けて考える
飲料用:体内補給が目的。殺菌成分やミネラルを維持するため開封後は速やかに飲み切り。ペットボトルに直接口を付けたらその日中が原則。
生活用:トイレ洗浄、食器すすぎ、手洗いなど。風呂の残り湯、雨水タンク、プール水をろ過装置で利用する方法も検討。
地域の給水体制を把握する
・自治体の防災マップで応急給水拠点(給水所・受水槽)の位置を確認。
・避難所のプール水をろ過して飲料水に転用できる自治体もある。
・断水情報はSNSと防災無線の両方で取得する体制を家庭内で共有。
熱中症対策としての水分補給戦略
夏の被災生活では、気温が30 °Cを超える屋外で軽作業を行うだけで、1時間あたり500 ml以上の発汗が起こるといわれます。
飲料水3 ℓに加え、経口補水液や塩分タブレットを常備すると、ナトリウム欠乏を防げます。
冷却効果を高めるため、次の方法もおすすめです。
・凍らせたペットボトルをクーラーボックスに入れ、徐々に解凍しながら飲む。
・お茶やコーヒーは利尿作用が強いので、1日1ℓ程度に抑え、残りは水またはスポーツドリンクとする。
ローリングストック成功の秘訣
備蓄量リストを作成
スマホのメモアプリで「現在庫」「購入日」「賞味期限」を家族と共有。
“消費期限アラーム”を設定
2ℓボトルの場合、賞味期限の半年前を通知日にすると入れ替え忘れ防止。
季節行事と紐づける
“梅雨入り前”と“秋の防災週間(9/1)”の2回を定期点検日に。
まとめ──“水がある安心”を夏の日常へ
猛暑の停電・断水は、わずか半日で生活を脅かします。
3ℓ×7日分はあくまで最低ライン。
家族構成や気候、住環境によってはさらに上積みしても損はありません。
今日このあと、スーパーや通販で2ℓペットボトルを10本買い足すだけで、明日の安心が大きく変わります。
水の備蓄は「やるか、やらないか」でなく、「やらない選択肢がない」という意識で備えましょう!
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非常食まもる…
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