01.Oct.2026

マンションの防災備蓄|停電・断水を想定した在宅避難の準備

こんにちは、まもるんパンスタッフです♪

マンションに住んでいると、

「建物がしっかりしているから、災害時も比較的安心なのでは?」
「避難所へ行かず、そのまま家にいてもいいの?」
「マンションでは何を備蓄しておけばいい?」

と疑問に思うことはありませんか?

耐震性が確保され、自宅や周辺に大きな危険がなければ、災害時に避難所へ移動せず「在宅避難」をすることも選択肢のひとつです。

一方で、建物そのものに大きな被害がなくても、停電や断水が発生したり、エレベーターが使えなくなったりする可能性があります。

つまりマンション防災では、「建物にいられるか」だけでなく、「ライフラインが止まった自宅で生活を続けられるか」まで考えておくことが大切です。

この記事では、マンションで在宅避難する場合に必要な食料・水・簡易トイレなどの防災備蓄から、停電・断水を想定した食品の選び方まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • マンションで在宅避難するときに起こりやすい困りごと
  • マンションに必要な食料・水・防災グッズの備蓄
  • 停電・断水しても食べやすい非常食の選び方

マンションの防災は「在宅避難」を想定した備蓄が重要

災害が起きたら、全員が避難所へ行かなければならないと思っている方もいるかもしれません。

しかし、自宅の安全が確保されている場合には、自宅にとどまって避難生活を送る「在宅避難」も選択肢になります。

安全が確認できれば自宅にとどまる選択肢もある

東京都では、耐震基準を満たしたマンション等について、被害が軽微であれば在宅避難が可能になると案内しています。

ただし、これは「マンションなら必ず在宅避難できる」という意味ではありません。

建物の損傷、火災、周辺の浸水・土砂災害など、その場にとどまることが危険な場合には安全な場所への避難が最優先です。

在宅避難をするかどうかは「マンションだから」で判断するのではなく、自宅と周辺の安全を確認して判断することが大切です。

※在宅避難の基本や必要な食料については、「在宅避難とは?自宅で過ごすために必要な食料と備え」の記事でも詳しく解説しています。

マンションだから安心、とは限らない

建物に大きな被害がなくても、災害によって電気・ガス・水道などのライフラインが止まる可能性があります。

さらにマンションでは、設備を複数の住戸で共有していることも多いため、戸建て住宅とは違った困りごとが発生することがあります。

そこで重要になるのが、「自宅に住めるけれど、普段通りには生活できない」状態を想定した備蓄です。

マンションで災害が起きると何に困る?

マンションの在宅避難を考えるなら、まず「何が使えなくなる可能性があるのか」を知っておきましょう。

停電|エレベーターや給水設備などへの影響

停電すると、室内の照明や家電が使えなくなるだけではありません。

マンションではエレベーターが停止する可能性があります。また、建物の給水方式によっては、停電の影響で水が使えなくなる場合もあります。

特に高層階では、エレベーターが停止すると水や食料を階段で運ぶことになる可能性があります。

2Lの水を何本も抱えて階段を上がる……と考えると、平常時の備蓄が大切な理由が見えてきますね。

断水|飲み水・料理・生活用水が使えない

断水すると、飲み水だけでなく、料理、手洗い、洗い物などにも影響します。

そのためマンションの防災備蓄では、水そのものを備えることに加えて、できるだけ水を使わずに食べられる食品を用意しておくこともポイントです。

※断水時に便利な食品については、「断水したら食事はどうする?水を使わず食べられる備蓄食品」の記事でも詳しく紹介しています。

トイレ|排水管の安全確認前は流さない

マンション防災で特に覚えておきたいのがトイレです。

地震によって排水管が損傷していることに気づかず上階から水を流すと、下の階で汚水があふれるおそれがあります。

そのため、災害発生後は建物の排水設備の安全が確認されるまで、むやみにトイレを流さず、携帯トイレ・簡易トイレを使用することが重要です。

マンションの在宅避難では「食料と水」だけでなく、「トイレをどうするか」までセットで備えておきましょう。

マンションの防災備蓄は何日分必要?

「必要なのは分かったけれど、いったい何日分を用意すればいいの?」

ここが一番気になるところですよね。

最低3日分、マンションの在宅避難では1週間分を目標に

農林水産省では、家庭の食品備蓄について最低3日分、可能であれば1週間分×家族の人数分を備えておくことが望ましいとしています。

さらに東京都のマンション防災では、各住戸で1週間分の水・食料品など、在宅避難に必要なものを準備することが示されています。

マンションで在宅避難することを考えるなら、まず3日分を確保し、最終的には家族全員の1週間分を目標に増やしていくと考えやすいでしょう。

水は1人1日約3Lを目安に

農林水産省の備蓄情報では、飲料水と調理用水として1人1日3L程度がひとつの目安です。

1週間なら、

  • 1人:約21L
  • 2人:約42L
  • 4人:約84L

となります。

特にマンションの高層階では、災害後にこれだけの水を外から運び込むのは大変です。

だからこそ、平常時から少しずつ備えておく意味があります。

マンションの在宅避難で備えておきたい食料

1週間分と聞くと「非常食を大量に買わなきゃ!」と思うかもしれませんが、すべてを防災専用品で揃える必要はありません。

普段食べている食品も組み合わせながら、次のような種類をバランスよく備えてみましょう。

主食

  • 米・無洗米
  • パックご飯
  • アルファ化米
  • 乾麺・カップ麺
  • シリアル
  • 長期保存できるパン

ポイントは、水や加熱が必要な主食だけに偏らせないことです。

主菜・おかず

  • 魚・肉などの缶詰
  • 豆類の缶詰
  • レトルト食品
  • 常温保存できるおかず

温めなくても食べられる商品を含めておけば、停電時にも食事の選択肢を確保できます。

野菜・果物を補える食品

  • 野菜ジュース
  • 果汁ジュース
  • 乾燥野菜・海藻
  • 果物の缶詰

在宅避難が長くなることも考え、主食だけではなく食事全体のバランスを考えておきましょう。

お菓子・食べ慣れた食品

ビスケット、チョコレート、ドライフルーツなど、普段から好きな食品も備蓄の選択肢です。

特に子どもがいる家庭では、「非常時でも食べてくれるもの」を用意しておくという視点も大切です。

停電・断水を考えるなら「そのまま食べられる食品」も備える

マンションにはキッチンがあるので、「自宅にいれば料理できる」と思ってしまいがちです。

ところが災害時には、電気・ガス・水道が同時に使えないことも想定しておかなければなりません。

水・電気・ガスがなくても食べられるか

カップ麺、乾麺、アルファ化米などは便利な備蓄食品ですが、商品によって水・お湯・加熱が必要です。

そこで、

  • 開封してそのまま食べられる
  • 水を使わない
  • 加熱しなくても食べられる
  • 食器や調理器具をほとんど使わない

という食品も組み合わせておくと安心です。

調理が必要な食品だけに偏らせない

大切なのは「どちらが優れているか」ではなく、複数のタイプを備えることです。

水と熱源を確保できるときはお米や麺類を活用し、使えないときは缶詰や長期保存パンなどを食べる。

状況に応じて選べる備蓄にしておけば、在宅避難中の食事に柔軟性が生まれます。

食料以外にマンションで備えたい防災グッズ

マンションの在宅避難では、食べ物以外にも重要なものがあります。

携帯トイレ・簡易トイレ

マンション防災では特に優先して備えておきたいものです。

災害後に水道が使えるように見えても、排水管が安全とは限りません。

排水設備の復旧・安全が確認できるまで対応できるよう、携帯トイレや簡易トイレを準備しておきましょう。

カセットコンロ・カセットボンベ

ガスや電気が止まったときの熱源として、カセットコンロがあると食べられる食品の幅が広がります。

本体だけ用意して「ボンベが空っぽだった!」とならないよう、燃料もセットで確認しておきましょう。

照明・モバイルバッテリー

停電に備えて、懐中電灯やランタン、乾電池、モバイルバッテリーなども準備します。

スマートフォンは家族との連絡だけでなく、自治体からの災害情報を確認する手段にもなります。

衛生用品・生活用品

  • ウェットティッシュ
  • 食品用ラップ
  • ゴミ袋
  • トイレットペーパー
  • 常備薬
  • 生理用品
  • 乳幼児用品など家族に必要なもの

※食料以外も含めて一度に確認したい方は、「防災グッズ一覧」の関連記事も参考にしてみてください。

マンションでは防災備蓄をどこに置く?

 

「1週間分も必要なのは分かった。でも、そんなに置く場所がない!」

マンションでは、ここも大きな悩みですよね。

一か所ではなく分散して収納する

防災備蓄だからといって、すべてをひとつの巨大な防災ボックスに入れる必要はありません。

普段使う食品はキッチン、予備の食品や生活用品はクローゼットなど、生活動線に合わせて分散して収納する方法もあります。

収納場所をスマートフォンのメモなどに残しておけば、「買ったはずなのにどこだっけ?」も防ぎやすくなります。

水など重いものは無理なく取り出せる場所へ

水や缶詰など重量のある備蓄品は、安定した低い位置など、取り出しやすさと安全性を考えて収納しましょう。

また、避難経路をふさぐ場所に大量の備蓄品を置かないことも大切です。

マンションの備蓄にはローリングストックを取り入れよう

ここまで読むと、

「1週間分の水と食料、防災グッズまで全部置くなんて大変そう……」

と感じるかもしれません。

そこで取り入れたいのがローリングストックです。

「防災専用品」だけで揃えなくていい

ローリングストックとは、普段食べている食品を少し多めに買っておき、食べた分だけ買い足しながら一定量を備える方法です。

買う → 備える → 食べる → 食べた分を買い足す。この繰り返しなら、防災を日常生活の中に組み込めます。

日常でも食べられる食品なら続けやすい

備蓄用だからと、普段食べない食品ばかりを揃える必要はありません。

缶詰、レトルト食品、シリアル、保存できるパンなど、普段からおいしく食べられる食品を少し多めに持っておけば、賞味期限が近づいたときも無理なく消費できます。

そして食べた分を補充する。

この仕組みができれば、「気づいたら全部賞味期限が切れていた……」という防災備蓄あるあるも防ぎやすくなります。

マンションの在宅避難に長期保存パンという選択肢

マンションの在宅避難用として、主食の選択肢に入れておきたいもののひとつが長期保存できるパンです。

開けてそのまま食べられる主食を備える

災害発生直後は、停電や断水によって調理できないだけでなく、片付けや情報収集などで食事を作る余裕がないことも考えられます。

そんなとき、水・加熱・特別な調理なしで食べられる主食があれば、食事の選択肢をひとつ増やせます。

パンだけですべての備蓄を揃えるのではなく、お米や麺、缶詰などと組み合わせて、状況に応じて選べるようにしておくのがおすすめです。

普段から食べられるまもるんパンを備蓄に

まもるんパンも、「もしものために備えながら、普段にもおいしく食べられる」という考え方を大切にしています。

缶を開ければそのまま食べられるため、停電や断水で調理が難しい状況でも食べることができます。

そして何事もなければ、普段の食事やおやつとして楽しみ、食べた分をまた備える。

そうすれば、防災備蓄が「いつ使うか分からないもの」ではなく、日常生活の中で循環する食品になります。

マンションの限られた収納スペースだからこそ、「非常時だけの食品」ではなく、「普段も食べられて、もしもの時にも役立つ食品」を選ぶことが、無理なく備蓄を続けるポイントです。

※「非常食は何日分必要?」「どんな食品を組み合わせればいい?」という方は、非常食の必要量と選び方を詳しく解説した関連記事もあわせてチェックしてみてください。

まとめ|マンション防災は「自宅で1週間過ごせるか」を考えよう

マンションの防災では、建物そのものへの備えだけでなく、停電・断水した自宅で生活を続けるための備蓄が重要です。

  • 自宅と周辺が安全なら在宅避難も選択肢になる
  • 食料・水は1週間分を目標に備える
  • 水は1人1日約3Lを目安に考える
  • 携帯トイレ・簡易トイレも忘れずに備える
  • 停電・断水でもそのまま食べられる食品を組み合わせる
  • ローリングストックで普段の生活に備蓄を取り入れる

いきなり1週間分を完璧に揃えようとすると、「収納もお財布も大変!」となってしまいます。

まずは3日分。そして普段の買い物で少しずつ増やしながら、1週間分を目指してみてください。

水を少し多めに買う。缶詰をひとつ追加する。そのまま食べられる主食を数食分用意する。

そんな小さな積み重ねでも、マンションの在宅避難への備えは確実に前へ進みます。

「もしものためだけ」ではなく、「普段もおいしく食べられて、もしもの時にも頼れるもの」を備える。

もしもの時も、できるだけいつもに近い食事ができるように。マンションでの暮らしに合った、無理なく続けられる備蓄から始めてみてください♪