10.Sep.2026
在宅避難とは?自宅で過ごすために必要な食料と備え|何日分必要かも解説
こんにちは、まもるんパンスタッフです♪
地震や台風などの災害について調べていると、最近よく目にするのが「在宅避難」という言葉。
「避難なのに家にいていいの?」
「自宅で過ごすなら、食料は何日分必要?」
「そもそも何を備蓄しておけばいいの?」
そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
災害時は必ずしも全員が避難所へ移動するわけではありません。自宅の安全が確保できる場合には、自宅にとどまって生活する「在宅避難」も選択肢の一つです。
ただし、自宅にいられるからといって、普段通りの生活ができるとは限りません。停電・断水・ガス停止や物流の混乱なども考えて、食料や水、生活用品をあらかじめ備えておく必要があります。
この記事では、在宅避難に必要な食料は何日分なのか、何を備蓄しておけばよいのかを、防災初心者の方にもわかりやすく解説します。
- 在宅避難とは何か・どんな場合に選択できるのか
- 在宅避難に必要な食料の量と備蓄しておきたい食品
- 初心者でも無理なく家庭備蓄を続ける方法
在宅避難とは?避難所へ行かず自宅で生活する選択肢

在宅避難とは、災害が発生したときに避難所などへ移動せず、安全が確保できる自宅にとどまって避難生活を送ることです。
「避難」と聞くと、学校や体育館などの避難所へ向かうイメージがありますよね。
しかし、自宅が安全な状態であれば、自宅で生活を続けることも選択肢になります。
在宅避難ができるのは自宅の安全が確保できる場合
ここで大切なのが、「家にいたいから在宅避難をする」のではなく、「家にいても安全だから在宅避難ができる」ということです。
建物に大きな被害がある場合や、火災・津波・土砂災害・浸水などの危険が迫っている場合は、自宅にとどまることが危険になる可能性があります。
災害の種類や自宅の場所によって状況は変わるため、平常時に自治体のハザードマップを確認し、自宅周辺にどのような災害リスクがあるのかを知っておきましょう。
※地震への基本的な備えについては「地震に備える防災対策」の記事でも詳しく解説しています。
地震に備える防災対策|今すぐできる備蓄と準備を徹底解説https://www.mamorunpan.com/topics/column/earthquake-disaster-prevention/
在宅避難では食料を何日分備蓄すればいい?

在宅避難を考えるとき、最初に気になるのが「食料を何日分用意すればいいの?」という問題ではないでしょうか。
最低3日分、できれば1週間分×家族の人数を目安に
農林水産省では、家庭における食品備蓄について、最低3日分、可能であれば1週間分を家族の人数分備えることを推奨しています。
災害の規模によってはライフラインの復旧に時間がかかったり、支援物資がすぐに届かなかったり、物流が止まってスーパーやコンビニで食品を購入できなくなったりする可能性があるためです。
4人家族ならどれくらい必要?
たとえば4人家族が1週間分の食事を備える場合、単純計算すると、
となります。
「84食!?そんなに必要なの?」と、数字を見ただけで防災用品売り場からそっと帰りたくなるかもしれません。
でも、84個の「専用非常食」を買う必要はありません。
普段食べているお米や缶詰、レトルト食品、パン、シリアル、お菓子なども含めて考えればOKです。
※「非常食は何日分必要?」については、家庭備蓄の考え方をまとめた別記事でも詳しく解説しています。
非常食は何日分必要?家族を守る備蓄の目安を解説
https://www.mamorunpan.com/topics/column/hijoushoku-nannichibun/
在宅避難に必要な食料・飲み物リスト

では、実際にどんな食品を備えておけばよいのでしょうか。
ポイントは、特定の非常食だけを大量に用意するのではなく、主食・主菜・その他の食品を組み合わせることです。
① 水
食料と一緒に必ず備えておきたいのが水です。
農林水産省が紹介している家庭備蓄例では、飲料水と調理用水を合わせて1人1日おおよそ3L程度が目安とされています。
飲むためだけでなく、料理にも水が必要になることを忘れずに考えておきましょう。
② 主食
エネルギー源になる主食は、在宅避難中の食事の基本です。
- 米
- パックご飯
- アルファ化米
- 乾麺
- カップ麺
- シリアル
- 長期保存できるパン
ひとつの食品だけに偏らず、調理が必要な主食と、そのまま食べられる主食を両方備えておくと、ライフラインの状況に合わせやすくなります。
③ 主菜・たんぱく質
- 魚や肉などの缶詰
- レトルト食品
- 豆類の缶詰
- 保存しやすい加工食品
「とりあえずお腹がいっぱいになればOK」と主食だけに偏りがちですが、避難生活が長くなることも考え、できる範囲でバランスを意識しましょう。
④ 野菜・果物を補える食品
- 野菜ジュース
- 果汁ジュース
- 乾燥野菜
- 海藻類
- 日持ちする野菜
- 果物の缶詰
長期化したときの食事まで考え、主食と主菜だけでなく副菜になる食品も組み合わせておくと安心です。
⑤ お菓子・好きな食べ物
意外と忘れがちなのが、「家族が好きなもの」です。
- チョコレート
- ビスケット
- せんべい
- ドライフルーツ
- 普段から食べ慣れているお菓子
災害時だからこそ、いつもの味を口にできることも大切です。特に子どもがいる家庭では、普段から食べ慣れているものも備蓄に加えておきましょう。
⑥ 家族に合わせた専用の食品
乳幼児や高齢者、食物アレルギーがある方などがいる家庭では、それぞれに必要な食品を別途用意しておくことも重要です。
「災害が起きてから探せばいい」では、いつもの商品が手に入るとは限りません。
ミルクや離乳食、食べやすさに配慮した食品、アレルギー対応食品など、その人でなければ分からない必要品こそ、平常時に備えておくことをおすすめします。
在宅避難の食事は「電気・ガス・水道が使えない」前提でも考える

自宅にはキッチンがあるため、「家にいれば料理できる」と考えてしまいがちです。
しかし災害時には、電気・ガス・水道などのライフラインが止まる可能性があります。
食料そのものはあっても、
- お米はあるけれど炊けない
- カップ麺はあるけれどお湯を沸かせない
- 乾麺はあるけれど大量の水を使う
- 冷蔵庫の食品が長く保存できない
ということも考えられます。
そのまま食べられる食品を用意する
そこで備蓄の中には、水・電気・ガスを使わなくても食べられる食品を入れておきましょう。
缶詰や一部のレトルト食品、長期保存パンなど、開封してそのまま食べられるものがあると、ライフラインが止まった直後にも食事を確保しやすくなります。
※断水時の食事については「断水したら食事はどうする?水を使わず食べられる備蓄食品」の記事でも詳しく紹介しています。
カセットコンロも備えておく
在宅避難ではカセットコンロとカセットボンベも役立ちます。
温かい食事を作れる選択肢が増えるため、食品だけを見るのではなく、「どうやって食べるか」までセットで考えることがポイントです。
食料だけじゃない!在宅避難で備えておきたいもの

在宅避難の準備では、食料と水だけで終わりではありません。
「家で数日生活する」と考えて、普段の暮らしで毎日使っているものを確認してみましょう。
簡易トイレ
断水すると、自宅のトイレが普段通り使えなくなる場合があります。
食料や水と同じように、災害用の簡易トイレも備えておきたいアイテムです。
照明・モバイルバッテリー
停電に備えて、懐中電灯やランタン、乾電池、モバイルバッテリーなども用意しておきましょう。
スマートフォンは家族との連絡や災害情報の確認にも使うため、充電手段を複数考えておくと安心です。
衛生用品・常備薬など
- ウェットティッシュ
- ティッシュ・トイレットペーパー
- ゴミ袋
- 生理用品
- 常備薬
- 救急用品
- 乳幼児用品
家族構成によって必要なものは変わります。
※食料以外も含めた備えについては「防災グッズ一覧」の記事で詳しくチェックできます。
防災グッズ一覧|本当に必要なものだけ厳選リスト
https://www.mamorunpan.com/topics/column/bousai-goods-list/
備蓄初心者は「ローリングストック」から始めよう

ここまで読んで、
「1週間分も用意するなんて、やっぱり大変そう……」
と思った方もいるかもしれません。
そこでおすすめなのが「ローリングストック」です。
普段食べるものを少し多めに買えばいい
ローリングストックとは、普段食べている食品を少し多めに買い置きして、
というサイクルを繰り返す備蓄方法です。
「防災用の食品を大量に買って押し入れの奥へ!」ではなく、いつもの買い物を少し変えるだけなので、備蓄初心者でも始めやすい方法です。
「非常時だけの食料」にこだわらなくてOK
家庭備蓄で大切なのは、長く置いておけることだけではありません。
賞味期限が近づいたときに家族がおいしく食べられて、また買い足せる食品なら、備蓄を無理なく循環させやすくなります。
つまり、「非常食」と「普段の食事」を完全に分けなくてもいいのです。
在宅避難の食料には「そのまま食べられるパン」も便利

在宅避難用の食料を考えるときは、米や麺だけではなく、パンも主食の選択肢になります。
調理不要の主食を複数用意しておく
長期保存でき、そのまま食べられるパンであれば、電気・ガス・水道が止まっている状況でも食べることができます。
特に災害直後は、調理する余裕がないことも考えられます。
そんなときに「開ければ食べられる主食」があると、食事の選択肢を増やせます。
普段から食べられる備蓄なら無理なく続けやすい
まもるんパンも、こうした「もしものために備えながら、普段にも食べられるパン」という考え方を大切にしています。
非常時まで一度も食べたことのない食品ではなく、普段から家族で味を知っている食品なら、賞味期限が近づいたときにも無理なく食べて、新しいものへ入れ替えやすくなります。
※毎日の食事と備蓄を両立したい方は、「ローリングストック」や「非常食の選び方」について解説した関連記事もあわせてチェックしてみてください。
ローリングストックとは?初心者でもできる備蓄方法
https://www.mamorunpan.com/topics/column/rolling-stock-bousai/
まとめ|在宅避難は「いつもの暮らしの延長」で備えよう

在宅避難は、自宅の安全が確保できる場合に、自宅にとどまって避難生活を送る選択肢です。
ただし、自宅にいられるからといって、普段通りに買い物や料理ができるとは限りません。
- 食料は最低3日分、できれば1週間分×家族の人数を備える
- 水や食料だけでなく簡易トイレ・照明・衛生用品なども準備する
- 調理不要でそのまま食べられる食品も用意する
- 家族が普段から食べ慣れている食品を選ぶ
- ローリングストックで食べながら備える
最初から完璧な「防災専用セット」を作ろうとすると、ちょっと大変です。
まずは今日の買い物で、いつもの食品をひとつ多めに買ってみる。それだけでも立派な防災のスタートです。
そして、主食のひとつに「長く保存できて、調理せず、そのままおいしく食べられるもの」を加えておけば、在宅避難中の食事にも選択肢が生まれます。
もしものために備えながら、何事もなければ家族でおいしく食べる。
そんな「いつもの暮らしの延長にある備蓄」から、無理なく始めてみてください♪

